月川ちりがお誕生日なので初めての長文ブログで彼女について語ってみる
どうも。ブログはじめました。
とはいっても全くの初心者ってわけじゃなく、以前にもほんの少し書き物とかしていたりしていたりなどはしていました。
今回なぜブログ再開したかというと、ここ最近文字を書く欲というのが高まってきていて、というのも知人のブログだったり大好きな作品「プリパラ」に思いを馳せたりなどが多くなったため、いっちょぼくも文字書くぞモチベが向上したのがきっかけであって
最近、プリパラ関連の同人誌を買い漁るなどして、自分自身同人誌を買うという行為が初であったこともあり、こう、創作意欲が刺激され何かしたいと思ったわけですね?
でもぼくは小学生低学年レベルの絵くらいしか描けないので(冗談無しにその程度の絵になっているしある意味すごいという自画自賛)創作するにあたり文字を使うことになったわけですね。
メロンブックスさんで10月のプリジャンの本を委託させてもらってます。 https://t.co/5UYwrIiSXa
— 一了@2日目Q-60a (@imoutomoe1) 2017年11月13日
初めて買った同人誌群でめっちゃ感動して共感したノンシュガー本。読んで!!!!え〝!!!!売り切れなんですけど!!!!!
本題。
「月川ちり」というキャラクターをご存じだろうか。
月川ちりは、アニメ「プリパラ」3rdシーズンから登場したキャラクターで、記念すべき第3期最初の回となる90話「神アイドル始めちゃいました!?」にて、主人公真中らぁらに導かれて初めてプリパラを体験する女の子として描かれた。
それ以降音沙汰が無かったが、113話「ちりちりちりちゃん!」に再登場、紆余曲折を経て打倒姉を誓う妹アイドル真中のん、野生児太陽ペッパーとチーム「ノンシュガー」を結成し神アイドルグランプリへ挑戦していく・・・。
という役回りのキャラ。
キャラを間違えているわけではない。同一人物です。
普段は内気で「はわわ~」とか言っちゃうタイプの可愛らしすぎるキャラなのだが、プリパラの中では性格が一変。
「頭が高い!そこにかしこまりなさい!!」などと言う、高飛車なキャラに変貌する。真中らぁらへの呼び方も、「真中先輩」から「真中らぁら」と呼び捨てに変わった。
「気安く触らないでくれませんこと?」
はひ…
CVは大森日雅さん。
デビュー作の「六畳間の侵略者!?」で虹野ゆりかを演じ、その特徴的な声が癖になる声優さん。彼女の「はわわ~」ボイスは他の「はわわ~」とは一線を画す、溶けそうになるボイスだ。本人も雰囲気からものすごいのんびり癒しオーラを出している、なんとも可愛らしい方である。ぼく自身存在自体はデビュー時から知ってはいた程度ではあったものの、プリパラからもうすっかりただのファンである。好き
- 前置き書こうと思ったけどめんどくさくなったので早速本題にかかろうと思う(?)
さて、まずは月川ちりちゃんお誕生日おめでとうございます。好きです。
ぼくがが月川ちりに興味を持ったのは、最初は真中のんの敵役としてでした。元々声優オタク(今もガッツリだけど)で、田中美海さん推しであるぼくは真中のんが活躍する第3シーズンをそりゃあもうウッキウキで見ていた。いわゆるCP推しとして、真中のんに悪態をつく月川ちり、それにムキーとなっちゃう真中のんのコンビを見て「ええやん…」と思ったのがきっかけ。
お互いに我が強いキャラなので、それはもう会うたびに喧嘩だのをしている様は、根拠は明示されていなかった当時でも仲睦まじく見えたものだ。
この2人をに太陽ペッパーによって中和し、マネージャーウサチャの機転により結成され、女神ジャニスに導かれた奇跡のチームがノンシュガーなのだが…
それはまた別の機会で語れる場があればいいなと思いつつ。あくまでも今回月川ちりを語る場なので。
アニメで月川ちりが登場してしばらくしたのち、プリパラ内外でのギャップの差とプリパラ内での非礼を土下座で詫びるさまがあまりにも可愛らしく、どうしてもどうしても彼女のことが気になって仕方がなかったため久方ぶりであったプリパラ筐体に足を運んだ。そして度肝を抜かれた。
そこには傍若無人、横暴、自己中心的といったアニメでの彼女はいなかった。
だって第一声
「高貴なライブ、お見せしますわ(はあと)」
なんですもん。一瞬で惚れた。
後で触れるけれど、これが意味する深い意味を特に考えないまま、彼女のライブを見たいがために100円をつぎ込み、様々なコーデを彼女に着せ、アニメではノンシュガーが凄烈なデビューを果たした。
そんなとき自分にとって月川ちりをただ可愛いと思うばかりではなくなる、ターニングポイントとなる回が訪れた。
伝説の無人島サバイバル回「ノンシュガー漂流記」である。
- 月川ちりの変化、ジュエルの影響より一歩先に踏み込んでみる
「ノンシュガー漂流記」。プリパラ内で無人島サバイバルを行うめちゃくちゃな回である。
前話で真中のんが南みれぃから教わった姉らぁらの心構えを胸に、体当たり精神でちり、ペッパーとの交流を深めるべく無人島サバイバル大会にエントリーする。
…この回で見られたのは、「どちらのちり」も本質は同じであったという光景だった。
真中のんがチームをまとめられず心が折れた際、真中のんの日記から神アイドルへの、ノンシュガーへの思いに触れたちりは「…プリパラのわたくしでは、誰ともチームを作れっこありません」と、普段の月川ちりのような弱音を漏らし、真中のんが太陽ペッパーですら恐れる魔物(あじみ先生)(?)に連れ去られた際も、強そうに振舞っていたプリパラ内での月川ちりは魔物に挑むのに一瞬のためらいを見せた。
これらの様子は月川ちりのプリパラでの変化は何が起こっているのかと考えるきっかけになった。
セレブのジュエルを受け取ったことで性格が一変した、とされているが、「いやなんかもっとあるでしょこう」と勝手に考察してましたはい。ここからはもう自分の解釈全開で話を進めていくので注意。
真中のんが「日ごろ抑えられたものを発散したいのかな?」と指摘していたが(月川ちりが何の事だかわかりません~といかにもな返事をしていてかわいい)概ね間違いではないと思っていて、でもそれはストレスの発散とかではなく、ぼくははこう解釈している。
―「プリパラ」とはどんな女の子でもアイドルになれるバーチャル空間であり、物語である
だとすれば、『プリパラ内でのちり』は『プリパラ外のちり』が思うアイドルとして自身の理想の姿なのでは
抑えられているものは自身の夢。月川ちりが、本当はこうなりたいと、未だ小さな自分が自分でも気づかないうちに描き上げた夢。それをプリパラが実現させたのが『プリパラでのちり』だったのではないか。フロイトの提唱する精神分析学的に言うなら、普段のちりが「自我」を担い、まだ初期の段階でのプリパラでのちりが「イド」が表面化したような存在みたいな感じともとれる。
ぼくには特別大きな夢なんてないが、例えば「この休日は片づけをするぞw」と意気込んでいても「一日中寝ていたンゴw」という自分がやりたかった理想とどうしても楽なほうに進みたいという抗い難い現実に落胆することは少なくない。というか多い。それでなくとも、やりたいことを諦め続けてきたような喪オタク人生を歩んできていた。
人間誰しも、理想と現実の差に絶望することが多いと思う。syamu gameだってオフ会ゼロ人の現実に絶望していたし。
月川ちりにとっても、おそらく最初はセレブのジュエルを受け取った際は大いに喜んだだろう。自らの『理想』とする姿を手に入れたのだから。しかし『現実』は違った。彼女は彼女の理想とする姿の強大な野望をコントロールできず、ただ「セレブである」ことの誇りに圧し潰され、高飛車な言動だけが目立つアイドルとなってしまった。
「…プリパラのわたくしでは、誰ともチームを作れっこありません」
という上記の台詞、せっかく理想を手にしてアイドルになった月川ちりがどれだけ悲痛のもとに発したのかと思うと、現実に圧し潰され続けてきた自分の人生とつい重ね合わせ、共感せざるを得ない。
ましてや、セレブジュエルを受け取って以降らぁらたちに再会するまでプリパラには行かなかったという事実にも頭を抱える。あれだけ憧れだったプリパラに行けなかったのかと………。
女の子の夢を叶え続けてきたプリパラは、月川ちりに自身の理想を与えたが、それ単体では月川ちりの「アイドルになりたい」夢を現実にすることは出来なかったのだ。
(上記台詞から始まるちりペッパーのお互いの好き嫌いの問答は、太陽ペッパーがちりの感情の爆発を暴力的なまでに受け止め、肯定するさまは涙なしでは見られないシーンだ。ナチュラルアイドルとしても緑風ふわりの『受け容れる』系譜を辿っていることがわかる最高のシーンで以下略)
- 筐体でのちりの話に戻る
同じくセレブアイドルである紫京院ひびき、最近仲間入りした華園しゅうかは、ぶっちゃけ筐体での汎用モーションを演じることに少なからずでも違和感を感じることがまれにある。だってパニックラビリンス踊るんだもん
しかし月川ちりは違和感が異様すぎた。「ちりしゃん♪」となんか「♪」つきそうなイントネーションで優しく語りかけてくるのだ。まさしく高貴。今ならアニメでのプリパラ内月川ちりは随分と丸く、笑顔を見せるようになったのでそういうキャラだとわかるのだけど初期は違和感ヤバかった。彼女もほかのプリパラのキャラと同様、決まったモーションを取るので、「女の子であれば可愛いであろうポーズ」を平気でこなしてくるし。パニックラビリンス踊るし
これだけ違和感が強いので当時の筆者はこう妄想していた。これ、月川ちりの未来の姿―即ち“本当に”なりたかったアイドル像なのでは?と。
実際、月川ちりは作中で見事すぎるまでの心の成長を遂げ、高貴なアイドルと呼ぶにふさわしい存在になっていった。
先に成長したであろう姿を提示されたことで、月川ちりが高飛車な一面を削いで優しい顔を見せるたびにエモさ倍増やばやばのやば。泣ける。加速度的に月川ちりがより大好きになっていったのであった。
・「ノンシュガー」の仲間たちの功績
ここまで来たらもうしゅきしゅきは止まらない(?)
そんな月川ちりの成長を追いかけていきたい。「メリー・グランプリ」では、まだあまりにも弱い素の状態の月川ちりが真中のん、太陽ペッパーの助けを得て女神ジャニスの「タクトを奪え」という要求を断っていく。
「ジャニスに従っていれば立派なアイドルになれる」「タクトを奪うなんて…」のせめぎあい。
これは月川ちりにとって重大すぎる選択だったのだろうと思う。
何せジャニスは自身が理想とする月川ちりに近づくために必要(と自身で思っていた)な存在であったわけで、おそらくここを逃せば自分の理想は手のひらから零れ落ちてしまう。
それでも「タクトを奪えない」という自身の誇りを選択できたのは、ひとえにのん・ペッパーの存在が大きかったのだろう。彼女たちは「月川ちり」を好きだと言ってくれた。例えジャニスと決別して自分がなりたい理想になれなくなったとしても、このチームでやっていけるから大丈夫とまで月川ちりに思わせたのだ。エッッッッッモい。
月川ちりは自分の選択をした。本当に、そのためだけに10分近くを使った回であったが、それでも結果はどうあれ、月川ちりが自分の意思を見せた回だった。
でも…もし…もし、月川ちりがここでタクトを奪っていたら、それこそジャニスの導きで『筐体でのちり』に近しい存在になれていたのかもしれない。とさっきの話題を掘り返してみる。
そんな未来もあったのかもしれない。
次の回「グランプリは甘くないウチャ」では女神ジャニスの誘いを断った月川ちりの反応にのんもペッパーも「ちり~!!」と驚嘆していたのが面白かった。
ちり「プリパラでのわたくしも、そのお話はお受けできませんわ」
ちり「わたくしは誇りを持てないことはできないのです」
のん「よく言ったちり!」
ぼく「んあああああああああああ(椅子から転げ落ちる)」
のん「本当に大変だったね、本当のチームになるって!」
ウサチャ「プリパラギネスものウチャ!」
ちり「その分、固い絆ができましたわ」
のん、ペッパー「ちり!」
ぼく「あああああああああああああにゅあああああああぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ(転げ落ちた反動で川に飛び込み溺れ死ぬ様子)」
ちり…ほんとにいい顔をするようになったね……
— からし (@i_kanransya) 2016年12月20日
当時のぼく。や、ここまで来るのにほんとに…ほんとに……
アニメ初期からは想像もつかない台詞を連発して見せた。や、好き………
声優を務める大森日雅さんも、ほんとに素晴らしい演技を披露してくれたので、一瞬で好きになった。好き………
アニメキャラを好きになるには何らかの「共感」が諸々左右されるかと思われるが、ぼくはものの見事に「月川ちりと自分をそのまま重ね合わせてしまった」。彼女の気持ちを勝手に理解し、わかった風になってしまうような、どうしても放っておけないような、そんな存在になっていったのだった。月川ちりの生き様に、ぼくは勝手に救われたのであった。もはや年を食いすぎた救えないオッサンが浄化されるような感じになってしまいなんともアレなのだが、これでもまだ20代前半をぎりぎり名乗っていけるくらいなので!
- ここから先は、ノンシュガーのおはなし
かくして本当の意味で「ノンシュガー」は本当のチームとなり、神アイドルグランプリ決勝へと駒を進めた。
「絶対勝ちたい」と歌う彼女たちにとっては、ここからが本番。だが、結果は第一回戦で真中のんが目の敵にしていた姉らぁら率いるそらみスマイルに敗北。「ノンシュガー」の物語はあっけなく終わってしまった。
…理想になれず、理想を捨て、ここでも夢に破れてしまった月川ちり。でも今度は、隣に大切な仲間がいた。一緒に泣いてくれる仲間が。
「わたしにはわかるよ、すごくすごーく、頑張ったって証拠だよ」
真中らぁらが妹のんにかけて言った言葉。
誰ともチームを組めないと思っていたが、仲間の力を借りて少しづつ歩み始めた月川ちりにとっても、救いの言葉であったらと、心の底から思う。
以上、稚拙な文章で月川ちりちゃんを語ってしまって申し訳なさが残りつつも、よかったらどうかノンシュガーの物語を、月川ちりの物語をいまいちど見返してほしい。(ちなみにぼくはdアニメストアで見返しました)ぼくの意見がどう読者個人個人に反映されているかはわからないけれど、ぼくはこれを見ている人の月川ちりに対する見方だとか感情だとかを変容させるつもりで文章を書いてみたので、もっと月川ちりのことが大好きになってほしいしもし良かったら一緒に椅子から転げ落ちた反動で川に飛び込み溺れ死にましょう。
願わくば、ぼく以外の誰かも月川ちりに救われるようにも思いつつ。
最後に一言。
マジで再登場よろしく頼むぞ!?!?!?!?!?!?!?真中のんとライブ対決することになっていたはずなのにまだソロ曲もないし!!!!!!!!!!あれから1年やぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!なあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
取り乱したので、気を取り直して最後に、月川ちりの物語を簡潔にまとめて筆を置きたいと思う。
女の子の夢を叶える神にも等しい存在ですら実現出来なかった夢を持つ少女が、友達と呼べる存在に出会い、己の夢と再び向き合っていく物語
改めて、お誕生日おめでとうございます!